HSPの私は、もともと他人との境界線を引くことが得意ではありません。
共感力が強く、気づくと相手と心が同化してしまい、
心配しすぎたり、ついアドバイスしたくなったりします。
特にその傾向が強く出るのが、
子どもたちが病気やケガをしたとき。
自分のことのように不安になり、
「悪化したらどうしよう」と、治るまで心が落ち着きませんでした。
一方で、私は家族であっても友人であっても
「ここから先は入ってこないでね」という
自分なりの境界線を持っています。
そこに踏み込まれたり、
私が良いと思って選んだことを否定されたりすると、
心が大きく揺れてしまいます。
それなのに不思議なことに、
相手の境界線には無意識に入り込みがち。
今も気をつけているところです。
子どもの自立のために境界線を意識する
子どもたちが小さかった頃は、
熱を出すたび、ケガをするたびに、
「守らなければ」という気持ちでいっぱいでした。
けれど末っ子も成人した今、
親の役割だった健康管理は本人の役目となり、
私はひとつのガイドラインを決めました。
「親ではあるけれど、もう保護者ではない」
ということです。
子どもと私は別の人間。
それぞれに人生があり、並走していて、
深く関わる時期もあれば少し距離を取る時期もあります。
病気になる時期もあれば、
元気に過ごす時期もある。
それもまた、その人の人生の流れなのだと思うようになりました。
病気になるのは誰のせいでもない
インフルエンザが流行し、
コロナも完全に終息したわけではありません。
受験生にとっては、これから大切な時期が続きます。
高校の推薦入試の資格を得るための大事な試験の日に
次男は高熱を出してしまいました。
先生方の尽力により別室で試験を受けられることになり
結果的に合格することができたものの、
この日のために努力してきた大事な試験の日に
万全の体調で送り出せなかったことに
「私が体調管理をしくじったからだ」と責任を感じ
心が潰れる思いでした。
でも3人の子どもたちの大きな試験を
いくつも経験してきた今ならわかります。
ストレス、免疫力、環境…。
さまざまな要因が重なって、病気は起こります。
だからたとえ体調を崩してしまっても、
それは親のせいでも、誰かのせいでもありません。
心がざわつくとき。
落ち着かないと感じるとき。
それはきっと子どもの自立に向けて、
少しずつ手を離していくサインなのかもしれません。



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