気分が沈んだ時、疲れが溜まっている時、「癒されたい」「リラックスしたい」と思ったら、音楽はとても効果的なセルフケアです。
でも…落ち込んでいるのに無理に明るい曲を選んでいませんか?
実は、音楽療法の世界では“まず今の気分に合う曲を聴く” ということが基本です。
今回は、音楽療法の視点から「リラックスしたい時におすすめの癒し音楽」の選び方をご紹介します。
◆音楽療法で使われる“気分に寄り添う選曲法”
音楽療法には次のような手法があります。
①まずは“今の気分に合う曲”を聴く
落ち込んでいる時に明るい曲をかけると、余計につらくなってしまうことがあります。
そのため音楽療法では、気分が沈んでいる時は暗い曲・悲しい曲、不安が強い時 は 静かで落ち着いた曲をあえて選びます。
暗い曲に浸ることで気持ちが曲に同調し、抑えていた感情が自然に流れ出し、涙となることもあります。
「暗い曲は余計に落ち込みそう…」と心配する必要はありません。
気分と音楽が同調することで心が整理されるのです。
②次第に軽い曲・明るい曲へ
気分と曲が同じラインに揃ってきたら、徐々に軽い曲、明るい曲へシフトしていきます。すると、
音楽に心が引っぱられて気分も上向きに。
これが音楽療法で使われる“段階的選曲法”です。
◆リラックスに効果的な音楽ジャンルとその理由
①モーツァルト(心が安定しやすい)
モーツァルトの音楽は、
- 調和した和音が多い
- 不協和音が少ない
- テンポが安定している
ため 自然と安心感が生まれやすい と言われています。脳の緊張をゆるめ、呼吸が整いやすくなるのも特徴です。
②ショパンなどのロマン派の曲(心を満たす)
ショパンのように美しい旋律の曲は、心をやわらかく包み込み、幸福感を与えてくれます。ただし、普段クラシックに馴染みのない人には効果が薄い場合もあります。
音楽心理学では「よく耳にする曲ほど好きになりやすい」と言われています。CMでよく聞く曲の方が「知ってる!嬉しい!」と感じるのもこのためです。
③好きなアーティストの“バラード”
明るい曲ばかりのアーティストでも、ほとんどの場合レパートリーの中に”バラード”があります。
バラードは元々「死者を悼む歌」でしたが、今では
・静か
・心に沁みる
・感情を整えやすい
という特徴があるため、落ち込んだ時の最初の1曲にぴったり。
④エンヤ(交感神経を休める)
アイルランド出身の歌手エンヤは”癒しのアーティスト”と呼ばれています。中でも私のおススメはリズム(拍)の刻みがほとんどなく、“揺らぎ”のある音で構成されている曲。
- 神経が張りつめている時
- 頑張りすぎて疲れてしまった時
に聴くと、副交感神経が優位になり心がスーッと落ち着きます。
少年合唱団の透明感のあるハーモニーも、日常の様々なできごで疲弊した心を静かに落ち着かせてくれたます。ボーイソプラノの美しい歌声は何百年にも渡って人々を魅了してきました。中でも癒しに特化して聴くなら”リベラ”のコーラスをお勧めします。
⑤ボサノバ(朝の気分を整える)
「今日は軽やかに1日を始めたい。」そんな朝にはボサノバを流します。おしゃれなカフェにいるような雰囲気が出て、心が自然に軽くなります。
音楽によって気分を上げたい、憂鬱な家事を始めるに当たってテンションを上げたい、そのような時にはまず環境を変化させてしまいましょう。
◆気分が沈んだ時に試したい“選曲ステップ”
- 沈んだ気持ちに合う暗めの曲を選ぶ
- その曲にしっかり浸る(涙が出てもOK)
- 少し気持ちが動いたら、軽めの曲へ
- 最後に元気な曲・希望を感じる曲へ
この流れが、最も自然に気分を回復させてくれます。
◆まとめ:音楽はあなたの心の“処方箋”
気分が沈んだ時や疲れた時、
無理に明るくなる必要はありません。
音楽を上手に使えば、
・気持ちを整理できる
・リラックスできる
・心に余裕ができる
という効果が自然に得られます。
あなたが心地よく過ごせるよう、ぜひ今日から“気分に寄り添う音楽”を取り入れてみてくださいね。



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